どこで出会った人と結婚しているケースが多いのか。出会いの場は様々です。
職場や取引先、友人や知人からの紹介、学生時代からのお付き合い、そしてマッチングアプリなど、出会い方は色んな方法があります。
本記事では、調査データから見る結婚相手との出会いのきっかけや、結婚に至るまでの過程などをご紹介します。
本記事の調査データは、2023年8月に国立社会保障・人口問題研究所が発表した「第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」の「第Ⅱ部 夫婦調査の結果」より引用しています。
それでは、調査データでは、結婚相手との出会いが多いのはどこなのでしょうか?
一般的には職場や取引先が多いようですが、新型コロナウィルス感染症拡大の影響で傾向が変わってきており、ネットで結婚相手と出会う人の割合が増えているようです。
本章では、結婚相手との出会いの移り変わりや、年代別、男女別にみる出会いのきっかけについて解説しています。
1.1.結婚相手との出会いは近年ではネットが台頭
各調査回での、結婚相手との出会いの上位5位は以下のようになっています。
なお、第16回調査はaとbに分かれているのですが、aは2015年7月~2018年6月に結婚した方で、bは2018年7月~2021年6月に結婚した方となっています。
このとおり、第15回調査では「結婚相手とネットで出会った」という方は、ほとんどいなかったのですが、第16回調査aから出現しており、第16回調査bでは第4位となっております。時代の移り変わりを感じますね。
1.2.女性の初婚年齢別にみる結婚相手との出会いのきっかけ
では、第16回b調査の女性の初婚年齢別にみる結婚相手との出会いのきっかけを見てみます。
やはり、年代別で相当変化がありますね。
35歳以上になると「お見合い」の割合が急に増加します。「お見合い」に「結婚相談所」が含まれているかは不明ですが。
いずれの年代でも「ネット」が上位5位に食い込んでいるのも特徴的ですね。
1.3.女性の出会った年齢別にみる結婚相手との出会いのきっかけ
次に、同様の第16回調査bの女性の「知り合った年齢別」に結婚相手との出会いのきっかけを見てみましょう。
こちらも、やはり、年代別で相当変化がありますね。
25歳未満の若くして結婚相手と出会っている女性は、「学校」で出会った相手と結婚している方が多いのに対して、35歳以上になると「お見合い」で出会った相手と結婚している方が圧倒的に多いです。
2.結婚までに至る交際期間など
続いて、結婚に至るまでの交際期間はどうなっているのでしょう。
感覚的には3年程度のように思いますが、男女での違いがあるのでしょうか?
お見合い結婚か、恋愛結婚かで大分開きがあります。
本章では、全体の平均交際期間から、男女別の交際期間の違いなどについて見ていきます。
2.1.全体の平均交際期間
まずは、全体の結婚に至るまでの平均交際期間を、出会ったきっかけ別に見ていきます。
全体でみると4.3年となっていますが、恋愛結婚の4.9年に引っ張られる形になっています。
お見合い結婚で出会った方は、そもそも出会う目的が結婚なので、想像通り交際期間は短いですね。また、お見合い結婚の方は35歳以上に結婚もしくは出会っている方が多いので、その分、交際期間は短くなるのでしょう。
やはり恋愛結婚だと、相当期間が恋愛期間で、結婚準備期間を考えると交際期間は3年~4年程度の交際期間で、結婚準備期間を経て結婚した、というパターンなのでしょう。
2.2.男性の平均知り合い年齢と結婚年齢
では、男性の平均交際期間について、出会ったきっかけ別に見ていきます。
全体傾向と同様に男性でも、出会ったきっかけ別に見ると全体傾向と同様になります。
男性の場合は、全体傾向に比べてネットで出会って結婚した男性は交際期間が長めです。
2.3.女性の平均知り合い年齢と結婚年齢
では、女性の平均交際期間について、出会ったきっかけ別に見ていきます。
男性同様の傾向ではありますが、ネットで出会って結婚した女性は平均交際期間が3.9年と男性より、やや長めの交際を経て結婚しています。
やはり、ネットで出会ったが故に、お互いを理解しあうのに時間がかかる、ということなのでしょう。
3.結婚を決めたきっかけは?
最後に「結婚を決めたきっかけ」について、年代別に見ていきます。
結論から言うと、25歳未満と25歳以上で結婚を決めたきっかけは全く異なる傾向にあります。
また、第14回(2010年)調査データとの違いも見ていきます。
なお、順位については第16回(2021年)調査データに基づいて順位付けをしています。
3.1.25歳未満の結婚を決めたきっかけ
まずは25歳未満に結婚した方の、結婚をきめたきっかけを見て行きましょう。
25歳未満の若くして結婚した方は「子供ができた」のが結婚のきっかけ第1位でした。いわゆる「できちゃった結婚」というやつですね。
しかし、その割合は▲11.2%と大幅に下がっています。
25歳未満に結婚した女性の結婚相手との出会いのきっかけを見ると、第1位が「職場や仕事(26.9%)、第2位が「友人等の紹介(23.1%)であったことを考えると、職場や紹介で「できちゃった結婚」が多いというのも、少し面白いですね。
3.2.25~29歳の結婚を決めたきっかけ
続いて25~29歳に結婚した方の、結婚をきめたきっかけを見て行きましょう。
25歳未満に結婚した方と違って、堅実な理由が上位を占めています。特に「年齢的に適当だと感じた」を選択した方は圧倒的に多いです。また、第14回と第16回調査との回答割合の差異を見ても大幅に増加しています。
他の項目を見ても多少の違いはあるものの、前々回調査より微増しています。
25歳~29歳に結婚した女性の結婚相手との出会いのきっかけを見ると、「職場や仕事(23.8%)」「友人等の紹介(23.8%)」と同率1位になっています。
職場や紹介等で出会った女性が25歳~29歳が「年齢的に適当だと感じた」から結婚しているのが傾向的に多いということです。
3.3.30~34歳の結婚を決めたきっかけ
続いて30~34歳に結婚した方の、結婚をきめたきっかけを見て行きましょう。
30歳~34歳で結婚した方も、25歳~29歳で結婚した方と同様の傾向でした。
第1位は「年齢的に適当だと感じた」です。しかし、その割合は30歳~34歳に結婚した方の方が増加しています。30代前半が結婚適齢期だと考えている方が多いということです。
30歳~34歳で結婚した方の結婚相手との出会いのきっかけは、第1位が「友人等の紹介(34.7%)」で、第2位の「ネット(17.3%)」を大きく引き離しています。
30代前半で結婚した方は紹介が多い訳ですが、20代と違って紹介される理由にも「結婚」の二文字は意識して紹介されているのでしょう。
3.4.35歳以上の結婚を決めたきっかけ
最後に35歳以上に結婚した方の、結婚をきめたきっかけを見て行きましょう。
25歳~34歳に結婚した方と同様に第1位は圧倒的に「年齢的に適当だと感じた」でしたが、30歳~34歳に比べて回答割合は低下しています。
意外なのは第4位に「子供ができた」が入っています。25歳未満に結婚した方は第1位でしたが、35歳以上の「子供ができた」はちょっと事情が違いそうですね。
「35歳以上に結婚した」ということは、お互い大人同士で結婚している方が多いでしょう。
4.まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は調査データに基づいて、結婚相手との出会いなどについて紹介しました。
近年では、結婚相手との出会う方法として「ネット」が増えてきたのも分かりました。
まだ結婚相手が出会えず悩んでいる方に、少しでも参考になれば幸いです。
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