自分の身の回りで結婚していく人が増えていくと、自分の年で結婚している人の割合など、結婚について考える機会も増えていくかと思います。また、自分だけまだ結婚していない!と焦ったり、不安に思うこともありますよね。
そこで本記事では、総務省や厚生労働省が発表した統計の結果を基に、男女別、年代別に結婚している人の割合を解説していきます。
また、婚姻率の低下の背景や、男女別の結婚のメリット、デメリット、幸せな結婚生活を送るためのポイント3選も合わせて解説しているので、ご自身の婚活等を進めていく際の参考にしていただけると幸いです。
目次
1.既婚者の割合を性別ごとに解説
既婚者の割合を解説していくに当たり、男女別の有配偶者の割合を基に解説していきます。
1.1男性の既婚者の割合
男性の既婚者の割合は上記のグラフのように、
- ・15~19歳→0.3%
- ・20~24歳→4.1% 25~29歳→22.7%
- ・30~34歳→46.1% 35~39歳→58.2%
- ・40~44歳→63.1% 45~49歳→64.0%
- ・50~54歳→65.5% 55~59歳→69.2%
- ・60~64歳→72.5% 65~69歳→74.5%
- ・70~74歳→77.7% 75~79歳→80.3%
- ・80~84歳→78.8% 85歳以上→66.9%
となっており、25歳以上になると一気に既婚者の割合が跳ね上がっていることがわかります。
また、39歳になるまでには58.2%の男性が既婚者となっており、過半数を超える結果となっています。
40代以降の既婚率の伸び方は、20~39歳までの伸び方に比べ、緩やかになっていますが、次の項目で触れる40代以降の女性の伸び方に比べると既婚率は上昇していることがわかります。
1.2.女性の既婚者の割合
女性の既婚者の割合は上記のグラフのように、
- ・15~19歳→0.4%
- ・20~24歳→6.5% 25~29歳→32.3%
- ・30~34歳→57.4% 35~39歳→67.7%
- ・40~44歳→70.5% 45~49歳→70.0%
- ・50~54歳→70.2% 55~59歳→72.3%
- ・60~64歳→73.9% 65~69歳→71.8%
- ・70~74歳→65.9% 75~79歳→55.4%
- ・80~84歳→39.8% 85歳以上→16.3%
となっており、25歳以上になると3割の女性が結婚していることがわかります。また、35~39歳の女性は7割近くが結婚している事実がわかりました。
65歳以降の有配偶者率が著しく低下している要因としてあげられるのは、男女間の平均寿命の違いが挙げられます。女性の方が長寿な傾向から、年齢が上がるほどパートナーと死別していることがわかります。
2.婚姻率低下の背景とは?
まず、婚姻率とは、現在婚姻している人の割合を指すものではなく、「該当年において一定人口に対し、婚姻した値」を指しています。
これを踏まえ、厚生労働省が2020年に発表した統計によると、2020年における日本国内の婚姻件数は、52万5507件となっており、婚姻率は4.3%でした。この結果は前年と比較し、0.5ポイント低い結果になっており、婚姻率が下がっていることがわかります。
出典:令和2年(2020)人口動態統計(確定数)の概況|厚生労働省
2.1.女性の社会進出
婚姻率の低下に影響している要因の一つとして、女性の社会進出が挙げられます。
男女雇用機会均等法が発令されるまでや、発令されてからの一定期間、男性は一家の大黒柱として社会に出て働いてお金を稼ぎ、女性は家事や育児に従事し、家庭を支えるという価値観が広く浸透していました。
しかし、時間の経過によって女性の社会進出が進み始めると、女性も男性同様に働くことが当たり前という価値観が広がり、経済的に自立した女性像を理想とする人も増えてきています。
そのため、キャリア形成を重視する女性にとって、キャリア形成に不利に働きやすい結婚を避ける傾向にあると考えられます。
2.2.恋愛や結婚の価値観が多様化した
上記で述べたような経済的に自立した女性を目指す方や、そういった女性を理想とする男性がいるのと同様に、”子育てや家庭は女性が取り仕切るもの”といった保守的な家庭像を持っている方も、男女問わずもちろん存在します。
このように、恋愛や結婚の価値観が多様化していくことで、パートナーとの理想の家庭像にすれ違いが生じやすくなっており、お互いの価値観を尊重することが難しくなっていることも婚姻率の低下の一因と考えられます。
2.3.収入が増加していない
収入が増加していないことも、婚姻率低下の一因です。
経済成長に歯止めがかかっている現状に加え、増税の波も押し寄せています。また、企業も以前のように年齢に応じて賃金を支払うわけではなく、能力に応じて支払うように変化しているため、安定した収入を得ることが以前よりも難しくなっています。
こうした経済的な不安があることで、結婚を前向きに捉えることができず、結婚に踏み切れないカップルが増えていると考えられます。
また、そもそも結婚願望のある人が、これから婚活を始めようと思っても高い料金がかかりますし、子育てを見据えた結婚生活であれば、さらに金銭の問題はシビアになってきます。
恋愛や結婚にお金がかかることに加え、恋愛や結婚にお金をかけずとも、十分に楽しめるような娯楽が広まっていることも婚姻率の低下に影響しているでしょう。そのため、恋愛や結婚が以前よりも社会的に特別視されなくなってきており、結婚に対する社会的な圧力も以前に比べ減少してきています。
3.【男女別】結婚するメリット
結婚願望があっても、結婚に踏み込めない方も多いと思います。そこで、男女別に結婚するメリットを紹介していくので、婚活や結婚に迷っている方はよければ参考にしてみてください。
3.1.男性の場合
男性の場合、「自分の家庭を持つこと」「家に自分を待ってくれる存在がいる安心感」に大きな魅力を感じる方が多いです。「子供を持ちたい」といった意見も同様に散見され、出産できない男性にとって、結婚によって子供を持てることは大きなメリットでしょう。
また、「結婚し家庭を持つことで職場や親戚等、周囲の人間からの評価が上がる」のような意見もあり、少し前時代的な意見ではあるものの、このような意見があることを頭に入れておくことで、何か役に立つことがあるかもしれません。
3.2.女性の場合
女性にとっても男性同様に、「家庭・子供をもてること」が結婚する一番のメリットとして挙げられます。子供を産み育てることは、体力的にも精神的にもとても負荷の高いことなので、パートナーと協力して育児を進められることに魅力や安心感を感じる方も多いようです。
また、結婚後、比較的給与の低いアルバイトやパートをする場合、控除を受けられることもメリットの一つです。結婚後、パートナーの扶養に入り、「配偶者控除」もしくは「配偶者特別控除」を受けることで住民税や所得税が安くなります。その他にも、健康保険や社会保険等の面でもお得になるため、経済的な側面でもメリットを感じる女性も少なくないようです。
4.【男女別】結婚するデメリット
結婚にはメリットもありますが、もちろんデメリットもあります。メリットとデメリットの両方を理解した上で、ご自分の結婚に対する考え方や価値観の参考にしてみると良いでしょう。
4.1男性の場合
男性の場合、「自分の時間が減ること」を結婚するデメリットだと考える方が多いようです。
結婚すれば、パートナーがいる安心感などの魅力はあるものの、独身時代のように自分一人で好きなことをする時間はどうしても減ってしまいます。また家族ができれば、大きな出費も独身時代に比べ増えるため、経済的な側面からのデメリットの指摘も挙げられています。
4.2.女性の場合
女性が感じるデメリットも男性同様に、「自分の時間が減ること」が挙げられています。
また、夫が家事育児に積極的かどうかで不安になる人もいます。さらに、結婚をすることで親戚付き合いが発生することになり、いわゆる嫁姑問題を危惧する声も挙げられています。
5.幸せな結婚生活を送るためのポイント3選
結婚には、上述したようにメリットとデメリットの両方が存在しています。
「結婚=幸せ」ではないことを踏まえた上で、ここでは幸せな結婚生活を送るためのポイントを3つ紹介していきます。これから婚活を始めようと考えている方にとっては、少し気が早いような気がするかもしれませんが、交際を始めて結婚を視野に入れるようになると必ず重要になるポイントなので、ぜひ読んでみてください。
5.1.各々、自由な時間を設ける
結婚するデメリットとして、「自由な時間が減る」ことが男女ともに挙げられていました。
結婚するとどうしても、二人で過ごす時間が増え、親戚付き合いに時間を割くようにもなるでしょう。子供ができれば、家事育児に使う時間も増えます。
自由な時間を設けられない状態で、結婚生活を続けていると不満が溜まってしまい、次第にストレスをパートナーにぶつけてしまうなんてことも決して珍しくありません。
そのためお互いの不満が溜まりすぎないよう、各々、自由な時間を設けるようにしましょう。ただ、自由な時間を設けるといっても、子供がいる場合はワンオペになってしまうこともあるので、お互いの合意と協力の上で、自由な時間をお互い確保できるようにしましょう。
5.2.予め、お金について真剣に話し合っておく
経済的なことはお互いの生活に直結することなので、不満が溜まりやすく、二人の関係性に大きな影響を与えるため、予め真剣に話し合い、すり合わせておく必要があります。
具体的には、「家計は一緒にするのか」や「自由に使える一月あたりの金額」などが挙げられ、貯金をして、家族の将来に備えるためにも非常に重要となってきます。
5.3.お互いを尊重する気持ちを持ち続ける
二人で一緒にいる時間が増えると、お互いの存在が当たり前になってしまい、感謝の気持ちや気遣いを忘れてしまいそうになります。日頃から、お互いの存在は当たり前ではなく、互いに尊重し合う気持ちがあってこその関係であることを理解し、大事にしましょう。
お互いをいつまでも尊重し、大事にすることができれば、きっと幸せな結婚生活を送ることができはずです。
まとめ
結婚は必ずしも幸せを意味するものではなく、社会や周囲の人から強制されるものではありません。「婚姻率の低下の背景とは?」で触れた内容以外にも「事実婚」や「夫婦別姓」などの価値観の多様化が進んでおり、必ずしも結婚する必要はないと考える人が増えています。
一方で、価値観の多様化が進む中でも、結婚には依然として、「大切な人と一緒に過ごせる幸せ」や、「子供を育て、成長を見守る喜び」が存在しており、それらは尊いものであると思います。
結婚について多面的に捉え、ご自身にとってベストな選択をできることを心から願っています。
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