個人事業主として開業し、ようやく事業も軌道に乗った。そろそろ結婚して身を固めたい……!そう思っていたのに「自営業」と告げたら女性から興味を持ってもらえない。
こんな悩みを抱えている自営業の男性は、実は少なくありません。決して年収が少ないわけではなく、多少なりとも成功していると自負しているのに、女性から敬遠されるのは不本意ですよね。なぜ自営業の男性は婚活で人気がないのでしょうか?
今回は、自営業の男性が婚活市場で不人気な理由を解説し、女性がどういった点をチェックしているのか、どうすれば婚活で成功するのか、対処法を紹介します。
目次
1.自営業の男性が婚活で人気がない理由
IBJ成婚白書2020年度版の「職業と成婚しやすさ」によると、自営業の男性の成婚しやすさは38業種中なんと第31位。
自営業にもいろいろありますが、なかでも不人気なのは、法人ではない個人事業主です。不人気の理由を紐解いてみましょう。
- 収入が不安定
- 土日に休めない、まとまった休みがとれない
- 住宅ローンなどの審査で不利
- 事業の将来性や病気リスクを考えると怖い
- 厚生年金じゃないと老後の暮らしが不安
収入が不安定で将来を見通しづらいことが主な要因です。先が読めない今の時代、安定した生活を送りたいと考える女性が多いことが背景にあると考えられます。
2.自営業と聞いて女性がチェックする7つのポイント
自営業といっても業種や職種などの条件によって女性の評価は異なります。自営業男性を結婚相手として見極める時に、女性がチェックするポイントを7つ紹介します。
仕事の内容と規模
まず見られるのは、仕事の内容や規模です。同じ自営業でも、それなりに従業員がいる法人や医師、弁護士といった士業系は安定した収入が見込めるため人気があります。
一方、忙しいわりに休みや収入が不安定な小売業や、理美容・飲食系は不人気です。収入が良くても、仕事がきついイメージがある農業や漁業を避ける女性も多く見られます。
課税所得(年収)
自営業の場合は、手取りにあたる課税所得が収入の判断基準になります。たとえ売上が2千万円あったとしても、経費に8割持っていかれて課税所得が400万円しかなければ、実質年収400万円のサラリーマンと変わりません。
課税所得の目安としては、20〜30代前半の男性なら500万円以上、30代後半なら600万円以上あれば結婚できる可能性は高くなります。
資産と借金
将来性を知るために、銀行からの融資額を確認される場合もあります。
事業を大きくするために融資を受けるのは一般的ですが、会社勤めをしている女性にとって「借金」は馴染みがないケースがほとんどです。年収が1千万円あったとしても、借り入れが5千万円あると聞くと、すすんで結婚したいと思う女性は稀でしょう。
その女性と真剣に結婚したいと考えているなら、返済計画や事業の成長見込みをきちんと説明することが大切です。
事業に関わる家族構成と住居
自営業は家族経営も多いため、男性側家族との関わり方や住居の自由を確認したい女性も少なくありません。
たとえ自営業に否定的ではなくても、経営の実権を男性側家族が握っていれば「いいように使われるのでは」と不安になってしまいます。同居が必要だと、女性には相当の覚悟が必要になるので、さらに相手を見つけるのは難しくなってしまうでしょう。
妻が仕事に参加するかどうか
結婚したあとに今の仕事を続けられるのかは、女性にとって大きな判断ポイントです。人材会社エン・ジャパンが2018~2019年に行った調査では、87%の女性が結婚・出産後も働きたいと答えています。
もちろん自営業の男性と結婚したら、仕事を手伝って事業を成長させたいと考える献身的な女性もいるはずです。ですが「結婚したら家業になるわけだから、家の仕事を手伝って当然」といった態度で接するのは避けましょう。
休日と家事分担
どれだけ家庭生活に参加できるかは、結婚において女性が気にする項目です。
特に、自営業には土日祝日に休めない、昼から夜にかけて働くなど不規則な勤務形態も多く、家事や子育てへの参加が難しい男性も多いのではないでしょうか?そうなると、女性が積極的に家事や育児をこなす以外なく、結婚をためらう要因となるでしょう。
男性本人の性格・能力・健康
これまで挙げてきたような収入や安定などの条件も大事ですが、一番重視されるのは男性本人の魅力です。
どれだけ条件が悪くても、それを補ってあまりあるほどの魅力たっぷりな男性であれば、結婚をためらう理由はありません。思いやりのある性格や仕事に対する熱意、事業主らしい実行力などの魅力を、交際中にきちんと示すことが大切です。
3.不人気を打破する自営業男性の婚活対処法
ここからは、不人気を打破するために、自営業の男性ができることを5つ紹介します。
仕事に理解がある女性を探す
自営業の男性が婚活に成功するには、同業者や同じ目標を持つ女性など、理解が得やすい相手を探すのが一番です。同業者の会合やセミナーで、積極的に声をかけるといいでしょう。
あるいは企業に勤めていても、看護師や介護士、美容系、接客業といった、シフト制で働く女性を探すのもおすすめです。自分自身勤務時間が不規則なので、休みが取りにくいことへの不満は持ちにくいと考えられます。
貯蓄や資産形成の計画を立てる
事業を始めるときは、金融機関から融資を受けることがほとんどでしょう。借り入れに不安を覚える女性もいますが、そのような場合でも、まとまった貯蓄がある、今後の資産形成の見込みが立っていることを伝えれば女性は安心感を得られます。
融資を受けるのは事業を成功させるために必要であること、今後どのように返済し、事業規模を拡大していくのかを説明できるようにしておきましょう。
積極的に家庭に関わる姿勢を見せる
自営業ならではのスタンスで、家庭に関われる魅力をアピールするのも方法のひとつです。
たとえばプログラマーとして独立した、学習塾を開業したなど、自宅で自営業を行っているなら、女性が働いている時間に家事や子育てを担当したり、食事の準備をしたりできる場合も多いでしょう。
家庭と仕事を両立できることを伝えれば、自営業であることをかえってポジティブに受け止めてもらえる可能性が高まります。
女性の不安に対して誠実に答える
2020年に結婚式場の口コミサイトを運営するウエディングパークが調査したデータによると、女性が結婚相手に求める条件の第一位は、収入の高さではなく思いやりや優しさです。
将来を考える時、経済的安定を求めることは止めようがありません。しかし、女性が不安に感じていることを一つひとつ丁寧に、誠実に答えていく姿勢を見せれば、女性の信頼を得ることは可能です。まずは女性の正直な気持ちを聞いてあげることから始めましょう。
結婚相談所を利用する
毎日忙しく働いていて、女性と出会う機会が少ない場合は、結婚相談所を利用するのがおすすめです。
結婚相談所は、会員登録するのに一定の費用が必要で、身元確認もあるので登録するためにある程度の労力がかかります。その分、真剣に結婚を考えている女性しかいないことがメリットです。コーディネーターが条件と合う人をマッチングしてくれるので、はじめから自営業であることを前提にお見合いをOKした女性とだけ出会えます。
事業規模や年収なども登録しておけば、あとから探りを入れられて断られるといったこともないので安心です。
4.婚活では仕事への熱意が自分の魅力になる
結婚したい女性に出会ったら、自分の仕事の面白さや将来の計画を、熱意を持って話しましょう。
婚活市場で自営業の男性が不人気なのは、仕事内容をよく知らないまま「自営業は不安定」といったイメージだけが先行しているのが理由です。
しかし、最近の独身女性は、結婚後も働きたいと考える人が少なくありません。自分自身が自立した生活を送っているため、結婚相手の条件は「年収ではなく性格」と答える人も多いのです。
何かとネガティブに捉えられてしまう「自営業」ですが、自分の仕事への思い入れは周りの男性よりも強いのではないでしょうか。その熱意をアピールすれば、男性が持っている誇りや責任感に魅力を感じ、一緒に頑張りたいと言ってくれる女性がきっと見つかります。
5.まとめ
自営業の男性は、収入や休みが不安定、将来の暮らしが心配などの理由で婚活市場では不人気です。結婚相手の候補に入れてもらうためには、仕事の内容や規模、課税所得、資産と借金など、いろいろな面から厳しいチェックが入ります。
そんな自営業男性が婚活に成功するためには、同業者や同じ目標を持つ女性を見つけるのがベストです。そうでなくても、将来の事業の成長見込みや資産形成計画を示せば、女性の不安は大きく払拭されます。加えて、積極的に家庭に関われることをアピールすれば、好ましく受け止めてもらえる場合もあるでしょう。
女性が結婚相手に求める条件は、収入の高さよりも優しさや思いやり。仕事にかける情熱や、女性と一緒にどのような未来を描きたいのかを熱く語れば、そんな姿に魅力を感じる女性がきっと現れることでしょう。
「結婚物語。」は
いつでもあなたの味方です。
2021年8冠受賞
「上半期ウエディングナビ推進賞」「下半期ウエディングナビ推進賞」受賞
「上半期成婚優秀賞」「下半期成婚優秀賞」「優秀結婚相談事業者ゴールド賞」「連盟貢献賞」受賞
「感謝状」